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kemo cityからの脱出

機動戦士Zガンダム クワトロ・バジーナ 百式 46

☆本日もZガンダムにおけるクワトロ大尉(シャア・アズナブル大佐)をリスペクトした100回シリーズになります。

今日はクワトロ大尉と宇宙世紀で起きた30バンチ事件がどれだけの大変な事件だったかを振り返ります。


U.C.0084.07.31 サイド1・30バンチ事件

30バンチ事件とは?スペースノイドの民主化活動が激しく行われた場所である。サイド1の30バンチコロニーにティターンズが毒ガス兵器G3ガスを注入し、民主化運動家や活動家のみならず住民すべてを虐殺した事件である。

G3ガスは南極条約で禁止されている核兵器、コロニー落としと並ぶ大量破壊兵器である。G3ガスが如何に残酷な兵器か?宇宙世紀で使われた対人兵器では残虐非道な極めて致死性が高い兵器である。

この30バンチ事件はティターンズのバスク・オムが主導した秘密裏により行われた作戦であり、箝口令が引かれたが民主化運動家の間では広く知られる事件となる。

ティターンズの強硬な手段が、反地球連邦政府組織運動・エゥーゴ(A・E・U・G)を活性化させた面もある。ばらばらに活動していた組織がエゥーゴとしてティターンズに反旗を翻したのであった。しかし当時の連邦軍内部、正規軍組織であるティターンズに対して、宇宙を中心に活動するエゥーゴには戦力がなく、表立った活動は行われてはいなかった。

しかし、ブレックス准将とシャアと月のアナハイムがまとまった時にエゥーゴの意志は一つに固まった。

30バンチ事件は、エゥーゴが確立した大きな象徴と言えるだろう。宇宙に住む人達は、仮に方向性が違っていても共通する考えがある。スペースノイドとアースノイドを隔たけた考えによるが、基本人の命は何物にも代えがたいものなのだ。

話し合いすら許さないティターンズへの姿勢にエゥーゴは反地球連邦組織作り、地球連邦に対して怒りを、そして人々の思いを結束させたのである。

レコアがエマへ30バンチ事件の説明

ブレックス准将はティターンズから反旗を翻したエマ中尉にバスク・オムがコロニーに毒ガスG3を注入指揮した、サイド1の30バンチコロニーを見せることにした。それはエマがエゥーゴにとって重要なパイロットだということを示している。必要なパートである。

エマは地球育ちである。元ティターンズの優秀なスタッフだ、おいそれとエゥーゴの活動に参加することは信じることはできまい。今まで自分が信じてたことを覆されるからだ。それは一種の恐怖でしかない。

しかしティターンズから決別した思いは、より強いものだったに違いない。

それはカミーユに対しても教えなければいけないことだった。クワトロの重要な役割であった。

エマ「私はティターンズに戻れませんし戻りたいとも思いません。でもねエゥーゴがこれ程までに好戦的である必要はないんじゃかしら?このことが、全面戦争に繋がるのは誰の目にも明らかでしょ。なんの関係もない人々を死の危険に追いやってまで、グリーンオアシスに先制攻撃をかけるべきだったのかしら?」

レコア「30バンチ事件を起こした相手には、これでも甘かったわ」

エマ「30バンチ事件?」

レコア「サイド1の30バンチコロニーで反地球連邦政府を鎮圧するのに、バスク・オムは何をしたと思って?」

レコア「G3…毒ガスよ…」

エマ「コロニーで毒ガスを使った?!まさか?開戦の時にコロニー落としをした後ではG3の使用を禁止されていたわ!使えるわけがないでしょう!」

ヘンケン「信じ難いでしょうな、彼女には」

ブレックス「今までと正反対の立場に放り込まれたのだからな。彼女には30バンチを見せてやる必要があるかもしれん」

ヘンケン「はぁ。」

ブレックス「彼女はいい素質を持ったパイロットだ」

ヘンケン「エゥーゴの...」

ブレックス「そうだな。」

コロニー内で毒ガスを使われたら住民は逃げようが無い。恐らくは現代の化学兵器禁止条約にあたる化学兵器「サリン」「マスタードガス」「VXガス」などをさらに強力に進化したものと想定。

地球で使われるのとはわけが違う。サイド1の30バンチコロニーでは、G3を閉鎖空間のコロニー内で使われ、住民達はガスが注入されたことも知らずに逃げることさえ出来ず、皮膚がただれ、呼吸障害を起こし、神経伝達阻害を引き起こし、やがては呼吸器系が止まり苦しみながら窒息をして1,500万人という人々が死んでしまったのである。


アーガマサイド1 30バンチに入港

ジャマイカンが指揮するアレキサンドリアはバスクから指令を受けてエゥーゴの秘密基地を突き止めようと、アーガマを追って航行していた。

アレキサンドリアでは、エゥーゴの地球へのホウセンカ大気圏突入作戦阻止に、

ジャマイカン「半分の戦力のモビルスーツをやられるとはティターンズとは名ばかり」とジャマイカンはライラとジェリドを呼び愚痴をこぼす。

ジャマイカンはボスニアのライラ隊の方がいい働きをしたと、ティターンズのエリートと自負するジェリドのプライドを逆撫でるように言い放った。

しかしジェリドをかばうライラ。かばったのではではない!とのちにジェリドに言ったが、ジェリドに好意を持っていたのは間違い無い。やはりライラはニュータイプの力にいち早く感じていたのだろう。

だからジャマイカン少佐に進言した。

そこに通信が入る。

ティターンズ通信兵「少佐!敵艦はサイド4の空域に直進するようです」

ジャマイカン「なにィ!魔の空域に入って我々を撒くつもりか」

バスクの懐刀のジャマイカンがサイド1を魔の空域と理解しているということは、30バンチ事件が如何に恐ろしい事件だったかを伺わせる。

ライラ「彼らはニュータイプかも」

ジャマイカン「バカを言うな!そんなものはおらん!ニュータイプなどビデオ屋の創造物だ」

その後ブリーフィングルームでの作戦会議でジャマイカンはパイロット達に、

ジャマイカン「このままだとアーガマがサイド1に行くのか、月へ行くのか、サイド2に行くのかは、わからん」と作戦参謀としての見解を示す。

しかしライラの思い切った発言によりジャマイカンはライラにボスニアへ戻り、ガルバルディ隊での戦線を任せることを許した。ただしアレキサンドリアとの合流を原則にすることと釘をさした。


クワトロ大尉30バンチ事件を語る

トーレス「本艦はサイド4の空域に入った。居住区を収容、総員ノーマルスーツを着用し、監視体制に入れ!」

エマ中尉に何故地球連邦に対して、何故反政府活動を行ったかを分かってもらうために、サイド1の30バンチコロニーに寄港する。

そしてライラ大尉もそれを追ってガルバルディ隊は30バンチに入港する。


クワトロ「死を考えている暇もなかったのか……中尉はここで反地球連邦のデモを起こしたエゥーゴが悪かったというかも知れん」

エマ「え?」

クワトロ「しかし、地球の人々は地球の復興しか考えずに宇宙に住むスペースノイドのことを一切考えてくれなければ、デモの一つも起こる。人間は地球の回復力を助ける手助け以外はしてはいけない。そして人は全てコロニーで生活すべきだというアピールをしただけなのだ」

エマ「それなのに、バスクはこんな事をやった?」

クワトロ「なぜだと思う?」

エマ「分かりません」


クワトロの話がライラの心を揺さぶった。でなければカミーユを撃ち殺していた。

エマ「でも、納得できません。なぜここまでしたんです?」

クワトロ「地球連邦の人々は宇宙という新しい環境を手に入れて、そこに適用しようとする人間を恐れたのだ」

エマ「ニュータイプになるから?」

クワトロ「そうだ。ニュータイプをエスパーのように考えているから、いつかそのニュータイプに主権を侵害されるのを恐れているのさ」

エマ「それだけのために人を殺せるのですか?」

クワトロ「殺せるさ、ちょっとした借金のために人を殺すよりよっぽど理性的な行為といえる」

ライラ「嘘だ!」

クワトロ「お前は...」

エマ「ライラ大尉!」

ライラ「それだけのためにバスクは人を殺したりはしない!」

クワトロ「見てもわからんのか!」

ライラ「かつてジオンをすきにしたザビ家の残党に騙されているんだ!」

クワトロ「地球連邦が第2のザビ家になろうとしているのがわからないのか!」

ライラ「なんだと!」

クワトロ「地球をわたくしのものにしようと...」

シャアはティターンズが第2のザビ家になろうとしているのが分からないのか?と言った。

ネオ・ジオン抗争後に、シャアは第二次ネオ・ジオン軍創設の際地球を寒冷化させるといい、アクシズを地球に落とす行為をしようとした。それこそ地球を汚染し大量の人間を虐殺する行為ではないか?

全くもって、シャア・アズナブルという人物はスペースノイドの未来だけを考えるエゴイストである。父ジオン・ダイクンの理想とはかけ離れている。

どこでシャアは自身の考え方を変えたのか?

グリプス戦役ではエゥーゴの一員として正義の人となり戦ったが、反地球連邦組織といえども所詮は烏合の衆。連邦政府の腐敗を正す者、スペースノイドの自由を求める者、また企業利益を追及するものが存在した。それにシャアは嫌気がさした?

しかし一時は30バンチ事件をきっかけにしてジャミトフの野望を阻止しなければ、スペースノイドの危機なのだと感じて、シャアもエゥーゴに合流し一致団結したのであった。

いつの時代も人々の犠牲の上で我々は日々暮らしている。

★最後までお読みいただきましてありがとうございます。