kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

覚せい剤は人間を完全に破壊する話 2 ※薬物は絶対にダメ!

この話は私の実体験を元にした記録でありますが、過去の違法薬物の使用の反省と共に薬物には絶対に手を出してはいけないという、備忘録的な戒めであります。絶対に薬物に頼ってはいけません。それが例えグレーな薬物であってもです。中には天然系植物でもです。大麻やコカの葉などでも、もちろん100%駄目だと思っています。

私は薬物に手を出してしまうとこうなってしまいますということを伝えたいんです。決して薬物に興味本位で近づいてはいけません。特に今の若者たちに教えてあげたい、一度やってしまうともう後戻りは出来なくなります。毎日断薬の日々です。一生断薬なんです。薬物の快楽は脳が死ぬまで覚えています。「完全にやめられた!」ということは絶対にありません。薬物経験者、薬物依存症は何かちょっとしたきっかけでまた薬に手を出してしまうんです。


俺は墜ちていく…どんどん、どんどん堕ちていく…

あれからシャブにどんどんハマっていき、俺はセルシオの893とは単独で取引するようになった。その人物の事をセル男と呼ぶようになった。

取引場所は決まって公団の裏手にある緑地公園。薄暗く人通りも少ないので覚せい剤取引では格好のところだと思った。

電話一本ですぐにいつでも駆けつけるセル男。客と売人との関係は至ってクールで何も話す事は無い。売買が終了すればすぐに去っていくセル男。

段々と耐性がついてツメ2(ツメ2とは注射器のメモリの2。2のメモリまで覚せい剤を詰める量)でも効かなくなってきた。

シーマの友人にある日、また車内でツメ4を入れてもらった時にまた激しい体験をした。

北斗の拳のケンシロウが秘孔を突いたジャギの最期みたいに、「あぁ、はあぁ!はうあ!頭が、頭が!ばわわわ!」と頭が破裂しそうな感覚に襲われた。

あの時、頭の血管破裂して死ぬのかと思った。

そして、その後俺は最高にパッキパキとなり饒舌大陸劇場の開幕となった。

やがて切れ目を体験し始めた俺は、覚せい剤のことについてのアングラ雑誌や単行本を大量に買いあさり始めた。「職質回避方法」「悪い薬」「危ない28号」「ドラッグマニュアル」とかあらゆるイリーガルなドラッグ本を覚せい剤の集中力により、本に穴があくまで夜から朝まで読んでいた(後に知ったが、そういった違法薬物専門的な本をよく買いに来る客を本屋は警察に報告する事例もあると知った)。

突然異常に氣になり始めたのは、「職質」「内偵」「密告」「早朝ピンポンによるガサ」である。

つまり警察の存在が怖くなってきたのである!

パチンコ店の従業員から2月頃に班長に昇格した俺は、一人で事務所を任されることもあり、事務所でモニターを監視してるとある日、インカムが入った。

従業員「業務連絡します。当店班長、今警察の方がいらっしゃるんですが、事務所の方へご案内してよろしいでしょうか?」

俺「了解しました、事務所に通してください」

従業員「了解しました」

は?何しにきた?警察?大丈夫か?俺?ティッシュで手汗を拭き、鏡を見て顔も整える。ジバンシーのウルトラマリンをサァッとふりかけ、粒ガムを口に入れた。

そして事務所のドアからノックの音が!

ドアを開けるとそこにはお巡りさんが二人立っていた。

まさにガクブルだった。

しかし俺はシャブだけだと切れ目がきて、挙動不審に陥るのでブロン錠も大量に飲んでいた。だから一瞬焦ったけれど意識して冷静に努めようと対応した。

目を合わせないとおかしいと思われるので、目を見て話そうと思うが瞳孔が開いている。ヤバい!手のひらは手汗でぐしょ濡れだった。

おまわり「すいませーん、店長さんいる?」

俺「今、店長外に出てて主任は今日休みなんですよね、私でよければお伺いしますが…」

おまわり「えーっと、じゃあ店長さんに伝えておいてくれる?お宅の店舗の立駐で覚せい剤売ってる人間逮捕したんだわ」

俺「なるほど、了解しました。店長に伝えておきます」

おまわり「また店長さんいるときでも来ると思いますんで、よろしく伝えといてください」

俺「はい、わかりました、ご苦労様です」(早くかえれ!早くかえれ!)

と言い残して出ていった。

ふぅぅぅぅぅぅぅぅー!怖えええええーよー!バカヤロー!

それを境に妙にパトカーと警官を見ることとなる。それはまさにポン中特有の勘ぐりと強迫観念、被害妄想の始まりだった。


幻覚と幻聴のはじまり

毎日遠くで鳴るサイレンがハッキリと聞こえていた。家に帰るとドアノブに鎖が巻いてあった!目を擦って再び見ると、鎖は消えていた。

自宅でも、職場でも。通勤時にはやたら歩道の側をスローで走るパトカー。

最初は甘く見ていて、こともあろうかネタ入りパケとポンプを所持して歩いていた。

初めてのシャブを経験した俺は冬の時期は過ぎ、やがて春から夏へ季節が変わる…

雪は無くなりアスファルトも完全に出てきた。

そしてまた冬が訪れた冬、シャブを食ってるのにインフルエンザにもなってしまう。ネタを入れても40℃を超える高熱が止まらない。

止むを得ずにすぐ近くの金沢病院(現在は豊和会クリニック)に診察を受けに行った。もちろん血液検査やら尿検査で覚せい剤反応が出たら、医師は警察に通報する義務がある。

しかし死ぬほど辛かった。もうどうなってもいい!パクられてもいい!と。

しかし医師の診断はインフルエンザだけで点滴を受けて、薬を処方され帰宅した。良かったのか?これで???

インフルエンザの原因は多分ポンプの使い回しで消毒を怠った為か?と推察した。

そして、冬は終わり、また春が過ぎて夏から秋へと…金はどんどんシャブに消えていく…

この辺から俺は「これはパケ持って歩くのはヤバ過ぎる」とやっと気づき始める。

従業員はユニフォーム、いわゆる制服だが、班長はワイシャツにネクタイといった姿で仕事をすることになり、通勤の行き帰りは白いワイシャツ姿なのだ。上に何か羽織ればいい話だが、ネタを食うといつもそれを忘れてしまっていた。

実はそれが余計に目立った!氣がする…

そして警官というのはギャンブル好きが多く、パチンコパチスロが大好きである。もちろんパチンコ店は犯罪者の巣窟だから、刑事なんかは常に私服で来ていた。

ドル箱降ろしや、パチスロメダル補給の際に側に行った時のポン中特有の汗の匂い…マークされててもおかしくない…

刑事「あの店員は、おかしい。目がギラギラして、クスリの匂いがする…」と。

毎日がタイトロープで覚せい剤をやめられずに、武富士からキャッシングしてまで覚せい剤を売人から買い続けた。


時は2000年10月5日…

そして豊平の公団の自宅(豊平区豊平4条1丁目)のすぐそば、歩いて2分の地点「大門通り」(豊平区豊平1条1丁目)でタクシー運転手強盗殺人事件(現在も犯人が捕まっておらず、恐らく迷宮入りだろう…)が発生した!

その大門通りは俺の通勤通路である。通勤は母がいつも買ってくれたマウンテンバイク。

その殺害事件の時間前後付近(確かタクシー運転手が殺害発見された時刻はAM3時55分頃)で俺がなんと遅番(多分通り過ぎた時刻はAM2時〜3時)で通過したのである!!

タクシーは大門通りから横に入った細い路地でハザードを点滅して止まっていたという。

そんなことも知らずにその場所を、のほほんとネタを食いながら通勤していたのである。

その事件の次の日の遅番の帰りの日、AM2時〜3時頃自宅へ向かい帰宅中、大門通りに差し掛かった前方にパトカーが2台止まっていて、警官がかなりいた。

その日偶然遅番出勤時には、ブロンを買う為に豊平橋を渡って薬局に寄り、職場へ向かったので大門通りは通っていなかった。

もちろん、警官と刑事らしいスーツ姿の2人にマウンテンバイクを停められた。

俺はネタは持っていない。ただブロンの瓶は所持しているけど、しょんべん採られたら終了…。

真夜中で暗いから瞳孔が開いているのもわからんだろうと、思ったが職質を受けた。

身分証明書は持ってない!車の免許持ってないし!

やたら質問された。同じことを何回も聞かれた。

かなり焦ったのを覚えている、まるで重要参考人扱いじゃないか?と。

所持品も全部見せたし、ブロンも出した。

職場のパチ屋の名前と住所と電話番号も聞かれ、役職も聞かれ、どんな仕事してるまでメモしていた。

もちろん自宅住所、氏名、電話番号、携帯、家族構成、身分証明書が無いので財布に入っている銀行のカードやクレジットカードなども見られた。

(あ、あ…そのクレジットカードでネタすり潰してる…や、やばい…)

とりあえずかなり長い時間職質を受けて、解放された。

なぜあんなに職質受けたかというと俺が偶然あの時刻付近、あの殺害現場を通ったからだ。

しかし、俺は何も見てないし、不審人物すらも見ていない。

大門通りとは?昔、すすきのが近いため遊郭があった場所で色々と因縁深い土地なのである。火事や事故もやたら多発する場所だった。

ますます、警察が怖くなってきた!なんでよりによって近くで殺人事件が起きるんだよ!

こ、これはシャブから足を洗えという警告だ!


最終警告!

警察が店を頻繁に出入りする。

誰かが俺を毎日見ている。

遅番の帰り立駐で何度も職質を受けた。自分の職場の駐車場なのに、身分証明書が保険証しかない為に職質を受けてしまう。

しかしそれでも捕まらなかった俺はなんだったんだろう。

でも確実に内偵されている氣がした。

ある日早番で仕事が終わり、自宅に帰った後母を東札幌の居酒屋へ誘った。

酒を飲んで少し酔って、このシャブが効いた覚醒を止めたかった。鋭敏な聴覚の反応を止めたかった。

自宅にいるとピンポンが怖かった!例えそれがセールスでも新聞の勧誘でも、団地の人でも、母とよく話す掃除のおばちゃんでも…ビクビクしながら夜も眠れず、怯えていた…

そして、母と居酒屋から帰宅し、エレベーターで6階まで上がる…

豊平の公団ってのはエレベーターから降りると1号室から13号室までずーっと長い廊下が続いていた。

いつもワックスがけしていてピカピカな公団だったが、なんか病棟のような薄気味悪く、人二人並んで歩けない細長い廊下。その長さ約60〜80メートルくらい。

自宅は一番奥の裏階段がある613号室。

エレベーターから降りて、真っ直ぐ廊下を見ると突き当たりにスーツを着た4~5人の男たちの姿が、丁度自宅の613号室の前にいる!!

「なんなんだ?!あいつら!!」サツだ!速攻思った!

母さんにも見えてたから決して俺の、幻覚ではない!

母「なんだろうねぇ、誰かうちの前にいるね…」

やばい!と思った俺は、「俺、一旦5階に降りて裏階段の方回って確かめてみるわ!」母からしたら俺の発言は「???」だったに違いない!

確かめて見ると言いながらも、一度公団から逃げようと思った。しかし、なんでサツが?こんな夜に?おかしい?と思った俺は5階の廊下を進み、裏階段へ到着。すると下の階へ降りていく人の足音が聞こえた。

「ん?どういうことだ?」

6階に上がると613号室の前、エレベーターの方の廊下の先を見ても誰もいなかった...

母さんは???

自宅のドアの鍵は開いていて、部屋に入って母さんがいた。

俺「あれ?あのスーツの奴らは?」

母「わち(私)が歩いてたら、スーッといなくなったよ」

俺「なんなんだ?!あいつらは?絶対におかしいって!明らかにうちの前にいたでしょ?」

母「氣にするんでない、たまたま誰かいたんだべさ」

俺「いや!絶対おかしい!」

俺のケボりはその後も半端なかった…朝まで恐ろしくて眠らなかった。後に聞いたが母は俺が異常なのは氣づいていた。

切れ目が俺を襲ったが、ネタを食うのも怖い、だからブロン錠を大量摂取したが古い機械から出る鉄さびの匂いがする、オイルのような汗は止まらなかった。


警察のラッシュ!

そんな不安定な精神状態でもシャブは食い続けた。

ある日休みの日に自宅の部屋で久々に気持ち良くキマってた時に、“ピンポーン”とチャイムが鳴った!

母が出た。

母が「警察来たよ、加藤○○さん呼んでって言ってるよ!何さ?あんた、なんかしたのかい?」

俺「しらねーよ!なんで警察が来るのよ?」

あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあう!

ケボった!マジでケボった!

とりあえずブロンを大量に飲む!

深呼吸して、玄関に向かう。

俺「はい…」極めて落ち着いて冷静に…

刑事と制服の警官が2人。

刑事「あっ、お忙しい所すみません、私豊平警察署の○○と言います」(警察手帳提示)

刑事「加藤○○さん、御本人でいらっしゃいますか?」

俺「はい。」(冷静…)

刑事「先日、この近くであった事件の時に加藤さんの住所をお聞きしたので、ちょっと寄らせていただきまして、あれから何か思い出されたか?…と思いまして…どうですか…?」

俺「あー!!あのタクシー運転手の殺人事件ですか?まだ犯人見つかってないんですか!?」

刑事「そうなんですよ、今この辺一帯のお宅一件一件聞いて回っておりましてね、最近こちらの方で不審な人物とか見てないですかね?」(やばい!俺、別な意味で不審人物だべや!)

俺「いやー、まったく見ないですね。」(冷静…)

刑事「今日はお仕事はお休みですか?」

ドキッ!

なんで知ってるんだよ!?店に行ってんのか?コイツ!

俺「はい、休みですよ、はい。」(極めて動揺)

刑事「すみません、お休みのところ…何か思い出したり、不審な人物みましたら警察の方にご連絡いただければ…」

俺「はい、わかりました…」(ハラハラ…)

ガチャ…

いなくなった。

俺「あー、あの、あれ、タクシー運転手の殺人事件で俺職質受けて住所言ったからきたんだわ〜」

母「そうかい、ふぅーん。まだ捕まってないのかい。物騒だね。怖いわ」

俺「マジでね」(別な意味でこええよ!)

その後も明らかにおかしい事が連続して起こっていた。


警察!警察!サツがまた来る!

あるカップル従業員の彼女の方の女子ロッカーから財布が盗まれて、その彼氏の男子従業員は俺に犯人探しを求めて来た。

恐らく内部の犯行。盗んだ奴の目処はついていたが、そいつを呼び出して詰めるも完全否認。

もしかしたらコイツじゃないかも?違うかもしれん。と彼氏に言ったら、その彼氏の方が逆上し、俺じゃ解決出来んと思ったのか?俺と主任を飛び越して店長に徹底追求を求めた。

もちろん店長にインカムで事務所へ呼ばれて、店長は「じゃあ○○君に警察呼ばせろや」と。

なんだとー?!

警察が来て現場検証し始めたら、全員のロッカーを調べるんではないだろうか?!

またケボった!

速攻で自分のロッカーへ急ぐ!ロッカー内にはポンプとパケとCD(ネタすり潰し用)がある。それを何処かに隠すか?捨てるしかない!

なんと俺が取った行動は懲りもせずに、倉庫にある部品取替用のアルゼのスロットのボタンを分解して、内部の隙間にパケを詰めた(ポンプは捨てた)。

さらに倉庫に置いて置いたら従業員が中を開ける可能性があるので、ホール内の稼働中の空き台アレックスに取り付けるといった奇行をしてしまう!(もちろん台番は控えておいた)

その後警察が来るもロッカーの調べは行われなかった。カップルに被害届を出すかどうか?を聞いていたみたいで、従業員の聞き取りとかもやってなかったよう。

早番が終わり、警察とは一切話したくないので速攻でタイムカードを押して逃げるように帰った。

そしてそのアレックスに取り付けたボタンを回収し忘れるといったポカを起こして、翌日の早番に従業員が客に呼ばれて、客が「ボタンの反応が悪い」と。

従業員はそのアレックスのボタンを取りかえようとして、インカムが入ったので「やばい!忘れてた!」と真っ先に駆けつけ、「俺がやっとくから…いいよ」と中身を見られる寸前で何とか回収。遅番で開けられてたら完全にアウトだった。

もう精神はズタズタボロボロにすり減っていた…


シャブと縁を切る

やめるキッカケになったのは…結局金だ。

シャブを買う金が回らなくなって来た。

借金も限界まで来ていた。

「もうやめよう…潮時だ…」

セル男から違う売人、また自分のルートで探した売人と3人の売人からずっとシャブを買い続けた。

もうブロンを買う金も持たない。

以外と自分はピタッとやめられた。本当にやめられて良かったと思う。警察のお世話にもならずに…。

しかし、その後フラッシュバックに悩まされた。シャブが身体から抜けたのに、覚せい剤をやってるような覚醒された感覚。そしパトカーのサイレンが頭を悩ませた。

アヘンやモルヒネ、ヘロインのように強烈な身体的禁断症状が出なかったので、覚せい剤はやめられたのかも知れない(人によってやめられるか?やめられないか?はまた違う)。俺はブロン中毒でもあり、ブロンで誤魔化してやめたからシャブの悪夢から抜けられたのもあると思う。


本当に覚せい剤は怖い。


芸能界は現在薬物汚染が広がっているが、芸能界だけではない。国会議員や財界人、経済人など富裕層にも薬物は広がっている。もちろん一般市民にも薬物汚染は蔓延している。特に若者には興味本位で絶対に薬物に手を出して欲しくない。私はこの苦しい経験を持ってして、これからも薬物の恐ろしさ、一度薬物を使用してしまうとほとんどが戻って来れない現実を伝えて行きたいと思っています。

☆最後までお読みいただきましてありがとうございます。