kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

回る風車はクルクルと。【12】

☆この物語はすべてフィクションであり、登場人物団体等の名称は架空のもので実在のものとはなんら関係ありません。

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<登場人物>

<店長>猪田

<主任>坂下

<班長>湯川、大場、下岡

<男子従業員>河東、岩佐、小林、見富、井岡他


─ もう一人の班長候補

【湯川のケース】

湯川...(上層部(本部)は班長が今まで2人体制だったことに1人減ろうがなんとも思ってない。これじゃあ俺が楽を出来んだろうに...)

店長はさすがに九藤の穴を埋めるべく、早く班長を上げたがってる様子に見えるが主任は我関せずだ。

ここまで引っ張って来たのは俺様のお陰だと思えよ。店長は俺を主任より当てにしてる。たまに困るが、主任から伝わるジェラシーが面白い。完全なバカだあいつは。しかし俺はしっかり主任も立てる。馬鹿な奴ほど担ぎあげて持ち上げてやれば簡単なもんよ。

ある日事務所で台帳を付けてる時に店長に聞かれた。

店長「班長、今の担当で班長に上げるとしたら誰がいいと思う?」

俺「僕は河東君ですね」

店長「河東か...大場班長にも聞いたんだけど、大場は岩佐がいいって言ってたな...」

俺「岩佐君ですか?はっきり言ってよろしいでしょうか?」

店長「いいぞ」

俺「岩佐君より河東君の方が仕事がかなり早いですね。僕は学歴とか関係ないと思ってるんで。賢いと逆に使いずらい面もありますし、年齢も河東君の方が若いんで班長として成長の芽があるかと思います」

店長「そうか...確かにあいつ(河東)仕事にメリハリあるように見えるけどな、俺の前ではなんか落ち着きない印象に見えるんだよ、あれよ、前に従業員同士の飲み会あっただろ」

俺「あ、ああ店長が駐車場にいらっしゃった時ですね、確かにあいつはああいった面はあります(河東が酔っ払った姿を店長に見られた件)。ただ営業が始まったら従業員には厳しく注意したりしてるところをよく見ますし、あいつが担当の時は従業員が引き締まって仕事してますね。逆に岩佐君は従業員同士と仲が良いらしくて、特に女性従業員とホールやスタッフルームで談笑してる場面をよく見ます」

店長「河東の方が厳しくて真面目だってことだな。確か岩佐は田辺と付き合ってるって言ってたな。河東は女従業員と喋ったり、他の従業員と馴れ合ったりしてるの見たことないのか?」

俺「ほとんどありません」

店長「そうか...大場も従業員に好かれてるけど悪く言えば甘いもんな...湯川班長の悪口はよく回ってくるぞ、俺んとこに。ガハハ」

俺「やっぱりそうですか(笑)基本的に従業員とは一線置いて仕事してるんで。従業員達を甘やかしたらキリがないんで。自分もうるさく言うんで言われて当たり前かもしれません」

店長「班長の仕事なんて陰口悪口言われてなんぼだ」

俺「ええ、はい」

店長「そっかー、湯川班長は河東推しか…もう一回大場に聞いて、最終的に主任と決めるわな」

俺「わかりました」

台帳の計算が終わり事務所を退出する。店長はテレビを見ていた。ふん!

俺「失礼します」

店長「おう」


班長候補に岩佐が上げるとは...大場君らしいな。河東は大場に嫌われてるからな。しかし主任は河東お気に入りだ。俺のひと押しで班長は決まるだろう。

スタッフルームへ行き、煙草を吸いに行く。すると従業員の1人がスタッフルームで煙草を吸っていた。

俺「何よ、お前休憩か?」

井岡「あ、はい。今出ます!」

とそそくさとホールへ出て行った。サボりだろ。2階担当誰よ?見富君か...何やってんだ?あいつは?

早速2階の中央通路に呼び出す。

俺「業務連絡です、見富係員中央通路お回りください」

見富「了解いたしました!」

見富が走ってくる。

見富「はい!」

俺「はいじゃねーよ、井岡スタッフルームにいたぞ?食事休憩終わってまだ休憩回す時間じゃねーだろ?見富君ダメだわそんなんじゃ、河東より見富君の方が古参だろ?班長候補に上がってもいいんだから、もっと従業員ちゃんと見れよ」

見富「あ!はい!すみません!」

見富はオープンから一年くらい経って入社して来た。河東より古株だ。なのにこれだ。一言でコイツを例えれば「お人好し」。

俺「見富君何やってたのよ?」

見富「サンド補給やってました」(台間のサンドメダル補給)

俺「担当がやる仕事じゃないじゃん、なんで従業員にやらせないの?」

見富「あ、あの、そ、それは...。」

何度言ってもなおらない。無駄だ。

俺「まずよ、井岡呼んでよ、注意すれよ!ちゃんと!」

見富「あ!はい!すみません!分かりました!」

ロボットだな、こいつ...。ダメだわ。

ムカついたから直接井岡に詰める。

俺「業務連絡です、井岡係員事務所側通路お回り下さい」

井岡「了解しました」

井岡というのは35歳、俺より歳上のオッサンだ。見富も歳上。コイツら俺っ様に言われて悔しくねーのか?

俺「見富君に聞いたら休憩時間じゃねーらしいじゃん、サボるなよ。何考えてんのお前、舐めてんのか?仕事」

井岡「あ!はい、申し訳ございません、どうしたらよろしいでしょうか?ここで土下座致しましょうか?」(ニヤつきながら)

俺「いや、普通に舐めてんだろ、お前店長に言って辞めさせてやるぞ」

井岡「班長、勘弁して下さい謝罪致します、申し訳ございませんでした」

深々俺に向かって45度のお辞儀をした。

いや、舐めてんだろ、コイツは。ま、いいか。

駄目よ、もう25辺り過ぎたら、30超えたら生意気な奴ばかりで使いもんにならん。だからうちの店も「未経験者、年齢30歳まで」にして欲しいわ。

30歳越えの従業員は結構いるよウチは。女は20代しか取らないけどな。

男の従業員の30越えなんて終わってるべ。店長が36だからな。主任が28だろ?俺が26。38の斎藤なんてもう辞めるだろ、あいつは。だって言うこと聞かねーからな。


そのまま何事もなく、遅番連中がやってきた。

俺は主任と15時半辺りに引き継ぎ作業したら、もうスタッフルームに座って煙草ふかしてる。主任は中休憩入るからな。

主任「業務連絡ー、湯川班長、休憩入りまーす」

俺「了解しました」

大場と下岡がスタッフルームにいる。

俺「おっす!」

大場「お疲れ様ー!」

ちょっと聞いとくか…

俺「班長、ちょっと出て倉庫来てくんない?」

大場「え、いいけど」

ちなみにこの大場の歳は30歳。俺の4才歳上。

2階倉庫に入る。メダル洗浄機、大量のメダルとタンク。洗濯機やスロットの交換部品やらジュースのケースやら置いてある一室で従業員はそう立ち寄らない。秘密の話をする時はいつもこうだ。

俺「大場班長、次の班長に岩佐君推したんだって?」

大場「うん、そうだけど」

俺「俺は河東推したんだけどさ、なんで岩佐になんのよ?」

大場「だって、適任じゃない?八田君が本当はなるべきだろうけど、店長から睨まれてるし。河東はちょっとね…」

俺「ちょっと、なんだよ!」

大場「いや普通におかしいでしょ(笑)。岩佐君と比べたら分かるんじゃない?」

俺「ちょい、ちょい(笑)俺がおかしいとか言うのやめてくんねーかな?(笑)」

大場「笑笑、だっておかしいでしょ(笑)。ま、湯川君が河東君お気に入りなのは知ってるけどね(笑)」

俺「ちゃんとやらせるから、班長選びは俺に任せてくんねーかな?河東で一致で」

大場「湯川君がそこまで言うならね...いいよ。班長の意見として河東君で統一しても...」

俺「じゃあ、よろしく!」俺は大場班長の肩をポンと叩いた。

下(下岡班長)には言わなくても、奴に権限はない。しかし店長から誰がいいか聞かれたという。誰を推したまでは俺の耳には入ってこなかった。


─ そして、新しい班長の決定がなされた。

結局店長は主任と相談して決めたらしい。

なんだよ!店長、舐めてんだろ?俺の事。

主任は河東推しで、店長も決断したようだ。

河東で...

次回へ続く。


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