kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

藤子不二雄Ⓐ先生『夢魔子』マカオの男

僕達兄弟は小さい頃から、マンガを描き合いっこしてた。

弟はとても漫画を描くのが上手で高校時代、本格的な漫画創作活動を行っていた。弟は数ある有名なマンガ作者の中から藤子不二雄Ⓐ先生が好きで、安孫子先生の単行本を買って来て繰り返し見ていた。「よくあきないなぁ…」と思っていたが、そんなに面白いマンガなのかと思い見せてもらった。

「なまらおもしろい🤠なにこれ」びっくらこいた

その中で一番思い出深いマンガ本があります。

藤子不二雄Ⓐ先生の「夢魔子」です。

1冊のコミックに短編集1話(夢魔子は第1話〜5話)ずつのオムニバス形式でブラックユーモアな物語などで構成されていますが、実はそこに寓話的(ぐうわてき)なマジックが隠されている大人が見て楽しめる漫画なのです。映画で例えればヒッチコック、またスピルバーグのような奇々怪々なストーリー。

この漫画を読んで子供ながら実社会の影に隠れた人間の善悪の心を知り、「夢魔子」の世界観に取り込まれた小中学生の私は驚きと衝撃を脳内の奥底に刻み込まれてしまうこととなる。夢魔子で登場する主人公やそれに関わる人間関係で、めくるめく複雑に絡み合う登場人物らの心理状態から来る行動、人間のエゴや欲望、それに付け入る悪魔。魂を売った者の人生は奈落の底へと。それらは学校で習った道徳と秩序とは全くもってかけ離れた世界だったのです。

孫子先生の描くストーリーは比喩により普段の親しまれた人間生活の中で、ある由々しき出来事が発生したことにより、読み手に考えさせ諭すことを意図した物語の流れになっています。大抵最後のオチは悲劇的な結末で終わるのが多いです。人間の精神の破綻や肉体の限界に異常をきたしておしまい。この短時間で読める短いお話がとても中毒になる。

それと藤子不二雄Ⓐ先生の画のタッチは独特であります。ドラえもん(藤子・F・不二雄先生)は大好きですけど、安孫子先生のキャラ設定、読み手に強烈なインパクトを与える画風と先生ならではの擬音使い(ギャース!ドジャーン!ンマーイ!…)。 少年時代、怪物くん、パーマン、忍者ハットリくんプロゴルファー猿笑ゥせぇるすまん…大好きです。

夢魔子』の中でどの作品も傑作なお話なんだけれど、大人になって人間の深層心理の仕組みを理解できた…やっと深いねと感じた物語…

それが…

マカオの男』

主人公はマカオ観光に行く1人の男性。観光ガイドに案内されてグループツアーでマカオの有名な観光地を回る。

マカオ観光公司ガイドの金(キン)「マカオは1887年以来ポルトガル領(現在は中国の特別行政区)となっているので東洋と西欧の入り交じった不思議な魅力的なところであります」

セント・ポール大聖堂など各地を周りマカオの賭博場に案内された主人公。そこでマカオを住む日本人でただ1人のカジノ研究家の賽原(さいはら)プロに会う。

─水上カジノ・マカオパレス─

賽原「マカオは東洋のモンテカルロです。マカオの公認賭博場こそマカオ最大のセールスポイントなのです。マカオの賭博場で主なものはエストリル・ホテルのカジノ・ド・マカオとこのマカオ・パレスの2つです」

賽原「じつにいいことが書いてありますよ…すなわちですね…誰でもいつも勝つことはできない…だから賭博をやる時は遊びだと思って自分の小遣い銭の程度で楽しみなさい…という意味なのです。要するにあまり夢中になってトコトンまでやるなと言っておるわけですな。ハッハッハッハ」

そこで主人公らは賽原に6通りのゲームのやり方の説明を受ける。

「スロットマシーン」「中国式のファン・タン」「大小」「キノ」残る2つは「ルーレット」「ブラック・ジャック

賽原は皆に興奮じみて説明する…「キノやファンタンや大小は賭け方が単純だから要領さえ覚えればあとは運とカンの勝負です…だがルーレットとブラック・ジャックは違います…この2つは運とカンだけでは勝負はできません!もちろん運とカンは必要ですがその上にゲームに対する知識と理解刻一刻と変化するゲーム自身のバイオリズムをとらえること。正確な状況判断と確率の計算、そして自分自身のシステムを確立することが絶対必要です。そのシステムを武器に親とゲームそのものを虚々実々と勝負を展開するところに何とも言えぬ醍醐味があるのですよ!」

客たちはそれぞれにプレイしだした。勝った負けたの大騒ぎ。1人の社長らしき客が言う「ギャンブルに屁理屈はいらんのや!金と度胸があればええんや!」と笑う。

その社長の姿を見て主人公は「ギャンブルが何かも分からずに偉ぶるな!」と憤慨する。

主人公は賽原に自分では賭けないのか聞いた。すると…昔はよくやったが今は人がやるのを研究していると…自分がやると冷静な研究が出来ずカジノ学の論文を書けないのだと言った。

主人公は賽原に全部スっても構わないので、勝負の為に持ってきた500香港ドル(3万円)を賽原に全て託すと言う(円と香港ドルの交換レートは昭和45年当時のもの)。

賽原は一呼吸ついたあとアドバイスを引き受ける。

選んだゲームは勝っても負けても一回勝負のルーレット。

賽原は自分の研究した出目を読み、主人公に指示する…「まだ!1回見送り!…いいですか!球を投げ入れる前には賭けないでベルが鳴ったらすぐにはってください!賭ける数は1と27にチップ100ドルずつ…そして0に300ドル!」

チンチンチン!

賽原「いまだ!」

主人公は賽原に5千ドルを渡す。そして何故「0」が出るとわかったのか聞いた。

すると自らの調べた出目表を見せて自論を説く…「カジノの親はほとんど狙った数を出せる名手…「0」が出れば赤も黒も偶数も奇数も関係なく親の総取りです…出目表を見るとある周期において「0」が必ず出ている…親は「0」を3回出すのに失敗していた…私はあの親の意地と技術に賭けたのです…そして念の為「0」の両隣の数字「1と27」もカバーしていたわけだ…」と。

賽原「それじゃ私はこれで…」

賽原は金を受け取りその場を去った。

主人公「💦」

観光ガイドの金が来て主人公に調子はどうか?と訪ねに来た。そして500ドルが5千ドルになったことを興奮して話した。

すると…笑い出す金。???

金「賽原さんは凄いギャンブラーというより……あわれなギャンブラーというべきですよ」

主人公「な、なんだって!?」

金は主人公を3階のブラック・ジャックのテーブルに連れてくる……すると……

主人公「あっ!」

そこには先程とは打って変わった、慌てふためき狼狽し、金を賭け続ける賽原の姿があった。

金「驚いたでしょ、あれがあの人の本当の姿なのです。あなたがあげた5千ドルをスルのは時間の問題でしょう。あの人は必ず負けるのです。あの人は不思議に他人の金でやると勝てるのでそのリベートで食っているんですよ。だが自分の金で勝負すると必ず負けてしまう。そして負けることがわかっているのにやらずにはいられない。彼は一生…このマカオから出られずに同じことを繰り返すでしょう」

マカオの男 完】

とまぁこういう話だったのですが、大人になってからギャンブルで負け続けた私…折角安孫子先生が描いた「マカオの男」からの学びを気付けませんでした😓

パチンコは博打、公営ギャンブルは尚更ですが、株もFXも仮想通貨も投資という名のギャンブルです。マクロで見れば人生もギャンブルであって日々毎日の選択の連続より行動して生きております。

賽原が言った通り冷静で賢く、尚ポジティブであれば人生上手く行きそうです。しかし一旦熱くなりネガティブ思考にとらわれると、ギャンブルは尚のこと負のサイクルに転じてしまいます。どんな賢く頭の良い人でも…熱中してハマってしまうとまず抜けられない。

あの故西部邁先生も東大卒業後、パチンコやチンチロリンなどギャンブルにハマった時期があったようです。

「動画参照:Youtube (プライバシーポリシー)

よく言われるFXでは9割の人が負けているようです。負け続ける人はデモ(練習)で勝って本番で負ける。要するに勝つ為のポイントはメンタル面での心の強さや弱さではなく「慣れろ」ということ。 負ける人の特徴はデモしてからリアルマネーでやる人。デモとリアルマネーの心理状態は全然違う。デモで慣れてしまうといざリアルでやった時に大きく判断力で違いが出る。

「今回はリアルだから慎重にやろう」とか。

「絶対リアルだから負けられない」とか。

それで判断力が鈍った後に「こんなに負けてんだから取り戻さなきゃ」みたいになる。そんな心理状態になって、焦って賭けて、さらに負けて負の連鎖になる。だからデモで必死に練習した人は、リアルでやると「今賭けておけば良かった!」とか「何で今賭けちゃったんだろう?」と賭けた後に後悔する。「私は大丈夫だ」と思っていても実際に自分がその状況になると、全然違うというのはよくある話。実はデモで練習すればする程、リアルマネーでやった時に心理状態は恐怖心から全てが不安定になっていく。その不安定な心理状態が「迷い」や「焦り」に繋がってしまう。

デモに慣れてしまった人は、何もやってない人に比べてメンタル面ではマイナスになっているという事。例えば日本語の文法に慣れてしまった大人が、英単語を沢山覚えても、実際英語を話すのは難しい。それよりも今は何も喋られないけれど、これから言葉を覚えようとする小さい子供の方が英語は直ぐに覚えることが出来る。その環境に慣れてしまうと違う環境になった時に治すのが難しい。だからいくらデモで練習しても、それはデモで勝つ為の練習であってリアルでの練習にはならない。

だから一番良いのは、リアルでゲーム感覚で出来る位の気軽な気持ちでやる事。

金持ちがさらに金持ちになるってことは、気持ちに余裕があるからっていうのは何となく理解出来るはず。自分はメンタル面で強くなりたい、だから「デモで特訓だ」って考えの人はもう一度考えてみるべき。何故デモで勝ててリアルで負ける人が多いのかを。メンタル面では例え意識していなくても深層心理で行動に現れるのです。

確かに学生時代の頃は一生懸命やった人が、その過程を先生に褒められたけど、社会に出て投資とか過程はどうであれ、利益が出れば良い。結果が全てである。

あの大王製紙創業家出身の経営者である井川意向氏もカジノにどっぷり浸かり大金を溶かして、私的に会社の金を横領し背任事件に発展した。

これは井川氏が会社の金でギャンブルをしていたから、全く自分の金だと認識してなかったからです。そしてこれは横領という犯罪なので使い込めば使い込むほど、焦り迷い取り返そうとやめられなくなったのです。

恐ろしいですよ。カジノってギャンブルは。 そのカジノがいよいよ日本に出来るんですが、国は国民をまた重度のギャンブル依存性にする気満々です。

カジノに行くなとは言いませんが。 何事もほどほどに…した方がいいと思います。大金持ちやセレブは沢山お金を使って遊べばよろしいかと思います。

賢い人は自分で決めた利益を確保した時点で引きますよね。ギャンブルは自分が決めた額で賭けて、負けたら頭を冷やして冷静になったところでその日はもう賭けない。熱くなって負けがこめば資産を全て注ぎ込み最後には破綻します。

実に『マカオの男』で賽原が言っていた“賭け事の戒め”がそれなんです。

藤子不二雄Ⓐ先生はギャンブル(投資・投機)はメンタルゲームであり、常に落ち着いて判断力ができる状態であること、そしてギャンブルは自己責任自己管理だということをこの物語で教えてくれている。安孫子先生ありがとうございます🙇🏻🙇🏻🙇🏻🙇🏻🙇🏻🙇🏻

我々は知らずのうちに一人一人が全世界マネーゲームに参加させられています。幸せになる為にはこういったことを学んで気づき、マネーゲームから脱出すればいい話なのであります。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

応援お願いします🙇💦


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