kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

ブロン中毒になった訳・2

公開日:2016年2月13日 更新日:2019年4月3日

ブロン中毒になった訳・1からの続きです。

アンカー工に慣れてきた私は、当時若くて体力があっても、やっぱりかったるかった。
その原因はアルコールにあり、仕事終えると必ず毎日ビールを飲んでた。
当時はぐでんぐでんに酔わないと、寝ない。
 
そんな毎日の生活で仕事にも鬱憤が溜まり始めてきた。
二日酔いはしょっちゅうで、アルコールは次の日の仕事に影響する。
 
だからかったるい。
仕事が嫌だ。
疲れやすくもなっていたが、毎日約70〜100キロのパイプ(ケーシング)を持ち上げていたので、腕は太くなり、腹筋は割れ、筋肉モリモリだった。
 
仕事外では、とにかく毎日が楽しくてしょうがなかった。
 
しかしアルコールだけで満足出来ず、私は本屋のアウトローコーナーの裏の雑学専門コーナーばかり立ち寄り、買い漁って読むようになった。
 
そこでやはり、一番トベるのは覚せい剤と結果落ち着いた。
しかし覚せい剤を仕入れるルートが私には無かった。
 
アンカー工のアルバイトで入社してきた若い奴が大麻を扱っていて、仕事終わった晩酌時ドラッグ談義でわいた。
 
大麻も吸った。ジョイントで。マリファナパーティー。
死ぬ程、笑った。
( ゚∀゚)ハァーハッハッハッハ!!
 
そいつから大麻の種を貰い、育ててみたがうまく育たなかった(大麻の種を発芽させるのは違法です)。
 
やはり覚せい剤しかないか…と考えていた休みの日、弟と弟の友人が私の部屋に集まり、飲みに行く話になった。
 
弟にシャブを手に入れたいと言ったら、弟はある薬のビンを出した。
 
【これが私とブロンの初対面であった】
 
弟はこれを大量に飲むと「ハイになれるよ!」と言い20〜30錠の糖衣錠をぼくの掌に流す。
 
こ、これ全部飲むのかよ〜?真っ白で大量の糖衣錠。
最初、かなり抵抗があったのを覚えている。それでもかなり酔っぱらっていたので、ガバッと口の中に糖衣錠を放り込み、ビールで流し込んだ。
 
大丈夫か?少しドキドキしたのを覚えている。身体に異変が起きて倒れないか?
心臓の鼓動が、心臓が破裂するんじゃないかってくらい、バクバクした。
 
その後、弟と友人らとですすきのへ向かった。
ブロンの効果が分からない。
ビールを飲みながら、私は弟の友人と話しをしながら歩く。
当時の私の自宅はすすきのまで徒歩約10分。
 
毎週通っていた、飲み放題のクラブに入店し、早速ピッチャーでビールを頼む。
市販薬でも薬は薬。薬とアルコールの相乗効果によりビールで泥酔モードに入り、酔うと私はハイテンションになるので、喋るわ踊るわでかなりハイになっていた。ブロンが効いてたのだろう。
 
弟にブロンの効果をさらに味わいたいからと、あと20錠貰い、ビールで一気に流し込む。
酔いつぶれたせいか?
ブロンの効果など微塵も感じなかった。
 
その日はかなりの二日酔いで参ったのを覚えている。
皆、酔っぱらってザコ寝して弟と私は起きた。
迎え酒ならぬ、迎えブロンと言った(その後は「追う」と言った)。
 
そしてまた手のひらにブロンを20〜30錠を弟は流した。
今度はビールじゃなく、ポカリで飲んだ。
 
数時間後に突然こみ上げる吐き気を催し、トイレへ駆け込みしばらく出て来れず…
 
ブロン独特の吐き気を初体験。
 
吐きたくても吐けない苦しさ。頭がグワングワンする。
 
神様助けて下さい!助けて下さい!お願いします!と祈った。
お祈りしながら、苦しくてトイレ内でのたうち回る。便器に両手をかけて苦しむ。
便器の汚れなど気にしない。
 
死ぬんじゃないか?と思った。
 
一時間程苦しんだ後、やっとさっき飲んだ溶けきれなかったブロンの錠剤とともに、昨日の摂取した物が全て出た。
 
口をゆすぎ、顔を洗う。
鏡を見た目は真っ赤に充血していた。
肌の色も良くなかった、浮腫んでいた。
 
やがて酔いつぶれ寝ていた弟の友人らが起き出す。
母は隣の部屋でとても迷惑してただろう。本当に申し訳なかった。
 
しばらくして、吐いたことにより凄く気分がいいことに気付く。
 
弟に「これがブロンの効果だよ」
 
と教えてもらう。
 
集中力が高まり、だがまったり~とした多幸感が身体全身を包む。
 
「もっと飲んでみる」と催促したが、あんなに苦しんだからすぐ飲まない方がいいよ、と言われ30錠近くまた貰い、時間が経ったらまた飲もうとポケットの中に入れた。
 
ブロンとアルコール、相性はいいのだが、アルコールが多めだと、アルコールが勝ちブロンの効果はどこへやら・・・らしい。
 
以後私はアングラな本などの雑誌を探しに書店を回った。
 
この時よく見てた本が”危ない28号”、”裏モノJAPAN”、ナックルズ、だった。
その本で大体のドラッグの流通や、値段、効能を覚えた。
 
ブロンを飲みながら読む。
至福の時だった。集中力が増すので次から次へと、アウティーな本を読み、知識を詰め込んでいった。
 
つまるところ結論はシャブだったんです(覚せい剤は絶対だめ!)。
 
ネタを手に入れるルートを模索しながら、しんどい仕事、アンカー工の仕事へと毎週出張へ行って汗を流した。
 
今の建設・土木現場は作業中タバコも吸えない。
当時はどこででも吸えたんですよ。
 
だから1日30本以上吸ってましたよ。今でこそタバコは吸いませんが。
セブンスターがうまかった。
 
仕事の始まりは朝の4時〜5時。
迎えの車で20錠飲む。
現場はかなり遠い。ドライバーが眠くならない様に助手席で笑い話をしながらテンションを上げていく。
 
その為のブロン。
周りは眠気まなこなのに、私だけ超ハイテンション。
 
ここでたまに吐き気が襲う時がある。
三半規管がブロンのせいでおかしくなっているからだ。
車の揺れと密室で、車内のこもった空気。
それからバッドな吐き気チャンスがやって来て。
「すいません、車酔いです!」って車を停めて貰い、吐いたこともあった。
 
ブロンの吐き気を吐き気チャンスと僕らはこう名前をつけていたが、特にチャンスとは意味は無く、考えてつけた言葉ではない。
 
「やべー、吐きチャンきたわ〜」
って言ってた。
 
吐き気という最悪なネガティブをポジティブに変える言葉。
 
現場について、さぁ!やるか!!と気合いが入る。
身体を仰け反り、ブロンを数錠追う。
 
重いモノもなんのその、単管足場を軽いステップで登ってゆく。
今は安全帯絶対使用だが、当時はアクセサリー。安全帯なんてよっぽどのことがなかった時しか単管にわざわざかけない。
 
ブロンを飲まないと高いとこに登れなかった自分。ブロンで高所恐怖症も克服。
 
 
ここでアンカー工の作業を少しだけ。
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作業場所は足場を組んだ超高い所か、
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地面を掘削した地下やトンネル、
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それか平面の地面や山の斜面。法面。
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どれがいいか?
ったらやっぱ平地か、掘削した地下でやったほうが良かったですね。
 
削孔機にはクローラタイプとスキッドタイプがあって、クローラの方はキャタピラがついていて自走が出来る。クローラータイプは削孔するパワーが強力だ。
 
スキッドの方は自走は出来ずチェーンブロックなどで固定して、単管パイプでコテの原理を使い動かす。高所や狭い場所を削孔するにはクローラより軽いスキッドタイプを使う。
だがやはりパワーはクローラタイプよりかなり落ちる。
 
だからオペの手元としては、クローラタイプがいい。
自走してくれるし、パワーが強いから削孔作業スピードが速い。スキッドタイプは大抵、高所での削孔になるから、移動方法も大変だしかなりめんどくさい。
 
でもバカな手元とアホなオペだとパワーのある100〜160(マシンタイプ)の削孔機で、やらかし事故っちゃってマシンに巻き込まれて手元は指を潰したり、大事故だと片腕無くしたりするんですよ。
 
危険な工事なんです。
 
高所作業は、いくらブロン飲んでて無敵でも調子こいて落ちたら死にますから。
足場も組んだり、型枠大工もしたり、アンカー屋って何でも屋じゃねーかよ!って思いましたわ。
 
出張は1週間。
当時ドラッグストアも少なく薬店、薬局で買うことしか出来ず、ブロンの数を揃えるのに大変苦労した。
その上、高かった。
 
あの時値段は1箱1,575円。
 
やり始めでまだ耐性がついてなかったから、1日約20錠。午後に15錠追って、35錠。84錠入りは約2日持つことになる。
3箱チョイあれば一週間の出張は乗り越えられる。
 
ブロン中になり、クスリが無い時の仕事なんて、
半端なくしんどかった...。
 
ブロンを常用するのは、幸せの前借りですから。
良い思いをした分、ツケは回ってくる。
 
そうして段々と辛くなる仕事に対して、どんどんと使用量も増えていった。
 
そしてあの頃はお腹が空かなかった。ブロンの効果である。
だから昼の弁当を仕事仲間の友人に毎日あげていた。
友人にかなり喜ばれてたのを思い出す。
 
そんな日々を繰り返し送っていた、
なんの目標も無く…
 
そんなある日、一人の女性と出会う。
もうあんな衝撃的な恋は最初で最後だろう、なんてね(笑)。
 
今は最愛の人がいるからあんな恋愛大したことではないんだけどね!(´∀`*)ウフフ
 
たまには思い出す。
幸せに暮らしているだろうか?ってね。
 
…つづく。
 
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