kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

回る風車はクルクルと。【8】

☆このストーリーはフィクションです。登場人物や会社名などは架空のものです。実際に存在するものではありません。

─ 班長陣新体制発足前夜

舐めやがってあのガキ。

とうとう本性現したか。金子の野郎。

まあ俺ッ様に勝てると思うなよ、小僧がッ!

最近従業員の奴らがムカつく、この間も何度注意してもわからん馬鹿がいる。早番は主任が休みの時は事務所は俺が開ける。寮の店長の部屋のベルを鳴らして、奥さんから事務所の鍵を受け取る。階段を降りて丁度AM8時に従業員のタイムカードに印字されるように事務所を開ける。

もちろん事務所のドアまで警報がならないように、壁に沿って進み、鍵を開ける。俺が警報のセキュリティカードで警報解除する前に入ってくる馬鹿な従業員がいる。どうなるか?もちろん警報機が作動して建屋全体にジリリリリーと警報音がなる。

大変なことなんだって、マジでよ!まず警備会社に連絡が行き、消防にも連絡が行く。消防が来る前に店長に事務所から誤報ですと、電話で知らせなければならない。 まず、こっぴどく叱られる「お前ら一体従業員にどういう指導してんだ、オイ!」と。あのアホ主任にもドヤされる。イラつくわ、マジで。ゴミクズ共が。

金子の件が終わり、一部の従業員から目の敵になっている。しばらくすれば忘れるだろう。新人も毎日入って来てるしな。

店長から班長2人で新しく昇格させる、班長の候補者を考えておいてくれと言われていて、大場班長と早番から遅番への引き継ぎの間、ここ最近スタッフルームで何回も話し合っている。

湯川「班長さ、新しく上げるの誰がいいと思うよ?」

大場「順番から言えばまず下岡くんだよね、金子くん辞めちゃったから。」

湯川「まあな、そうだよな。ま、とりあえず班長4人制になったら俺達の仕事、少しは余裕出来て助かるよな。」

大場「だって最初から無理じゃーん、この体制(笑)。酷かったよね〜。やっと増やしてくれたか、って感じだもん。」

湯川「やっと俺ら班長も少し楽できるよな。店長から言われたけど、もう大方決まりだな。八戸はよ、生意気だからな。でもあいつも一応某店の主任やってたからな。」

大場「(笑)どうだろう、下岡くんともう一人誰か?だよね。八戸くんは仕事においては妥当だと思うけど。パチンコの機械の事とかなんでも知ってるし。」

湯川「まさかの内藤とかないよな(笑)〜店長と同い年の37歳(笑)。」

大場「(笑)内藤さんは流石にないでしょ(笑)。班長になりたがる人は結構いると思うけど、実際に班長職出来るかどうかだよね。経験がないとキツいかもね。逆に辞退する人いるかもしれないじゃん(笑)。こんな店で班長なんてさぁ、やりたくないって(笑)。」

湯川「まぁね、まあ、まあ(笑)。でも班長手当出るからさ。」

湯川「とりあえず俺達で候補だけ決めておこうぜ。下岡くんと・・・」

大場「俺は八戸くんかな。」

湯川「俺は九藤くんだ。」

大場「おぉぉぉ!意外~、九藤くんね、いいかもね。ただ彼パチンコ屋の班長、主任とかの経験ないからね。・・・九藤くんでいくかい?」

湯川「九藤くんいいじゃん。あいつ主任からも店長からも評判悪くないじゃん。ま、学(がく)辞めてから班長候補者がな、どんどん辞めてったから。新しいのでいけば、小林、河東なんか育つと思うけどな。」

大場「学くん(古参だった担当)ね、あれは仕方ないよ。小林くんはまだ経験浅いでしょ、河東くんはちょっと駄目だと思う。彼おかしいしょ、言動が。なんか変じゃない(笑)?面白いけどさぁ。」

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女性班長?

新装開店でオープンして、一時カウンター専門の女性班長を作ったんだが、まぁ女は駄目だ。言うことを利かないし、ワガママ。主任に逆らって、結局店長と揉めて辞めた。それ以来ウチでは女性班長は作らないことに決めている。

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大場「あっ、そうだ。⚫⚫グループから猪田店長のコネで、桜田って元主任の人を入れるらしいよ。」

湯川「ああ、聞いた聞いた、あのグループさ、君が前にいた⚫⚫店くらいの過疎かっそのパチンコ店じゃん。」

大場「かっそ過疎はやめてよ(笑)思い出すから(笑)。もしかしたらさ、その人を班長に上げるために今回雇うのかも?うーん、元主任クラスになるとさ、俺達と合わなくない。前に自分の居た店はこうだったとかさ、やり方でなんか揉めそう。」

湯川「しかも32歳だっていうしな。でも、なったらなったで、俺様がきっちりシゴいてやるよ。年齢なんて関係ねーし。」

大場「湯川くん、またみんなから嫌われちゃうんじゃない?(笑)。」

湯川「いいんだって、俺は嫌われ役で。」

そんなこんなで俺達2人の意見は決まった。

4月の1日前には先に店長から知らされるはずだ。あと1週間。明日か明後日には決まるだろう。

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コンコン。ガチャ。

店長と主任は2人はデスクに座ってテレビを見ていた。

湯川「失礼します。ご苦労様です。」(礼)

坂下主任「はーい、ご苦労さまー!」

猪田店長「ご苦労さん。おう、ちょうど今主任もいる、大場班長はどした?」

湯川「今、来ると思います。終礼終わったら来ます。」

猪田「湯川班長、ちょっと煙草でも吸って座って待ってろ。」

湯川「はい、じゃあ失礼します。」

猪田「どうだ?従業員の雰囲気、少し良くなったか?」

湯川「はい、もう全然大丈夫です。」

煙草を取り出し、引き出しの中にある100円ライターで火を点けた。カチッ、カチッ!チャッ!ボッ!..ジーッ......フゥゥゥゥゥーーー。

猪田「おい、タク(主任の下の名)!おまえ昨日、休憩の時打ったジャグラー勝ったのか?」

坂下「はい、勝たせていただきました(テヘヘ。如何にもIQが低い笑い方)」

猪田「こっの!おごれ!お前コーヒーくらい買って来い!なあ!班長!」

湯川「いえ、いえ、店長はジャグラー打たないですものね」

猪田「俺は沖スロしか打たない。ジャグラーの何が面白い?わかんねーな。でもなー、沖スロ今月だけで嫁さんと60以上はやられたぞ!来月の半ばは常務とコレだろ〜(ゴルフ、めんどくさい顔)」

坂下「店長、それでも先月あの日、あれ、1日で37万勝ったのは凄かったですよねぇ~」

猪田「おー、珍しく出たな、あの台な。あの店最近バカ見たいに出してるな。警察に通報してやるか?(笑)。班長少しはパチスロやらんのか?」

湯川「ええ、僕はたまにしか打ちませんので...。」

猪田「だわなぁ!あのセルシオの支払い大変だろっ!(笑)ハハハッ。早く班長、出世して店長なれ。あ!俺はな今の乗り換えるわ」

坂下「え、店長次何乗るんですか?」

猪田「キャデラック。フリートウッド。」

湯川「本当ですか、店長渋いですね。カッコいいですよね。」

猪田「今度は10円玉で傷つけられ無いようにしないとな!!あれ絶対辞めた従業員の仕業だよな?腹いせだろ。閉店後よく無言電話かかってくるしよ、なぁ?タク!」

坂下「あ!はい、、、あれじゃないですか?あれ、、あいつ、、、あれ・・・・

コンコン、ガチャ、コンコン、コンコン、コンコン...

従業員「失礼します、ご苦労さまです!」(45度礼)

猪田「ご苦労さん」

従業員「失礼します!ご苦労様ですッ!」(45度礼)

坂下「はい、ご苦労さまー。」

従業員「失礼致します。ごくろうさまです。」(90度礼)

湯川「ご苦労様です。」

従業員「失礼しますっ!ご苦労様です。」(90度礼)

(挨拶の声が小さいと、また後で店長と主任の小言がはじまる...)

ガヤガヤ…ざわざわ...ガヤガヤ…ざわざわ...

帰りのタイムカードを事務所へ押しに来た従業員達。

大場班長「失礼します。店長ごくろうさまです。」(礼)

猪田「おーい、ごくろうさま。」

ガチャ!ジーッ...ガチャ...ジーッ...ガチャ...ジーッ...ガチャ!(タイムカードの音)

従業員「お先に失礼致します!」(90度礼)

坂下「はーい。」

従業員「お先に失礼します。」(45度礼)

猪田「ごくろうさん。」

以下...従業員が深々礼をし、挨拶をしてゾロゾロと帰って行く……。

猪田「大場班長、ちょっと、こい。」

大場「あっ!はい。」

猪田「どうだ。誰がいい。」

湯川「はい。大場班長と話し合いして下岡くんと、九藤くんで良いかと。」

猪田「下岡は良しとして、あと九藤くんか。・・・九藤くんか...あとは...八戸はダメだあれは。もう、八戸担当から外せ。」

大場「何かあったんですか?」

猪田「この間事務所に来て、店の営業スタイルについてなんだか、俺にごちゃごちゃ言ってきたぞ。従業員の不満が溜まってますとか、なんとか。なんかあいつ最近おかしいな。湯川班長がどうだとか、サボってるとか言って来たけど、班長とかなんか言われてんのか?」

湯川「ちょっと作業の指示しても反対のことしたり、反抗したりするので、時々注意して見てますが。」

大場「でも、店長。八戸くんは主任の経験もあって仕事に対して凄く真面目だと思いますが。」

坂下「駄目だ、八戸は言うこと聞かないタイプだ、あれは。使いずらい。」

猪田「じゃあ、下岡くんと九藤くんで決めるか。よし!夜閉店間際に本部にFAX送っておくわ。主任!中休憩入っていいぞ、大場班長もあがっていいぞ!おつかれさん。俺も食事休憩入るから湯川班長、電話入るからこの後事務所に居てくれ。あと他店周り出して置いてくれな、忘れないで頼むな。」

湯川「はい、わかりました。」

大場「店長、じゃあお先に失礼します。」(礼)

猪田「おう、おつかれさんって、待ってくれ(笑)俺も一緒に出るから班長、タクも行くぞ!ほら。」

坂下「はい、店長(笑)、今いきます。」

来月の1日にスタッフルームで辞令を渡す事に決まった。

俺はこれから一人で事務所のモニター監視と電話番。

楽なもんだ。

そうして下岡班長と九藤班長が昇格し、「決定」となった。とうとう班長は4人体制となるぞ!おい。

次回【9】へ続く。

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